英語イマージョン学習法:自然に聞き取れ、話せるようになる独学法の実用的ガイドライン

イマージョン Jul 30, 2023

読了目安時間:9分

英語を喋れるようになりたいけどどうすればいいの?

と思うあなたへ。その気持ちよくわかります!学校で散々勉強して、ある程度話せるはずなのに聞き取れないし喋れない…という状態に至っている人は少なくはないでしょう。この記事では、多くの人が新しく試みている自然かつ楽しい方法である「イマージョン学習法」について解説していきます。

※イマージョン学習法を徹底的に解説する無料動画へのリンクもシェアします。詳しくは後述の目次をご確認ください。

この記事の要点

  • イマージョン学習法とは:新しい言語や文化に完全に没頭することで、効果的にスキルを習得する方法。
  • イマージョン学習の原則::全面的な没入、継続的な取り組み、実践的な学習を重視。
  • イマージョン学習の利点:深い理解の促進と情報の記憶容易化。
  • 科学的視点からの有効性:豊かなコンテキストの中での学習は、より強い記憶を形成する。
  • 実践的ヒント:毎日継続し、理解できるレベルの英語コンテンツを選択することが重要

目次

理論:そもそも英語イマージョン学習法って?

実践的なヒント:始める際に参考にしてほしいこと

まとめ
CHADSについて 


理論:そもそも英語イマージョン学習法って?


イマージョン学習の意味

イマージョン(Immersion=浸すこと)とは、文字通り何かに深く浸かること、つまり、新たな環境や文化、言語などに完全に身を委ねることを意味します。

このアプローチは、新たなスキルを効果的に習得するためのとても有効な手段の一つであり、特に昨今、日本の英語教育現場でもこれを応用したバイリンガル教育「イマージョン教育」がようやく採用されてきています。

言語習得ツールを提供するスタートアップ企業である私たちCHADSは、このイマージョンという概念を、英語学習の核心的要素として位置づけ、積極的に取り入れることを推奨しています。なぜなら、イマージョンは、学習者が自然な英語を習得するための最も強力な道具だと私たちは確信しているからです。


イマージョン学習の基本

イマージョン学習は、対象となる環境や文化に完全に没頭することにより、自然な学習と理解を促進します。

英語習得において最も自然なこの方法がいかに効果的であるかのヒントは、赤ちゃんや幼児が言語を自然と習得していく過程にあります。

生まれて間もない赤ちゃんが自然と言葉を覚え、会話を始め、言語をマスターしていくことができる理由は、話し始めたり、教科書を開いて勉強を始めるよりも先に、しっかりと数年かけて黙々と言語をインプット(英語をたくさん視聴すること)していくためです。

この方法は、新しい言語を学ぶ場合や新しい文化に適応するときに特に効果的です。以下に英語学習におけるイマージョン学習の基本原則を挙げます。

  • 全面的な没入: これがイマージョン学習法の核心です。全面的に英語に没入することで、新たな語彙や表現を自然に吸収し、理解を深めます。
  • 継続的なエンゲージメント: イマージョンは、一度だけの経験ではなく、継続的な取り組みを必要とします。一貫して英語環境に触れることで、英語スキルの習得を促進します。
  • 実践的な学習: イマージョン学習は、実際の状況や環境での学習を重視します。これにより、学んだことを直接、現実の状況に適用する能力を養います。

イマージョン学習の重要性

イマージョン学習がどれほど有効なのかを理解するために、その利点と成功例を見ていきましょう。


イマージョン学習の利点

  • 深い理解ができる: イマージョン学習によって、表面的な知識ではなく深い理解が可能になります。新しい情報を単に記憶するのではなく、それを理解し、自分自身の知識として吸収することができます。
  • 記憶されやすい情報が手に入る: 実際の環境や状況で学ぶことにより、情報の保持が向上します。これは、学んだことを実際の状況に適用する能力を養うためです。
  • 高い適応力が身につく: イマージョンは新しい環境に対する適応力を鍛えます。これは、英語の文化的な視点から理解を深め、コミュニケーションスキルを向上させるのに特に有効です。

イマージョン学習の成功例

  • 語学学習: 様々な分野で新しいスキルを身につけるために応用されているイマージョンですが、言語のイマージョン学習は、英語習得の最も効果的な方法の一つと広く認識されています。英語の環境に身を置くことで、学習者は自然に英語の音声、文法、語彙を吸収します。
  • 文化適応: 異なる文化にイマージョンすることで、その文化の理解を深め、より良い交流と協力を可能にすることができます。古くからもっとも有効な第二言語習得の方法として「留学」が存在しますが、これは知識的な言語だけでなく、その国の文化やコミュニケーション方法ごと一緒に吸収することができるため、言語スキル取得のスピードが桁違いに早くなります。

イマージョン学習の効果

イマージョン学習の効果を理解するには、科学的および教育的視点からその理由を探ることが有効です。さらに、従来の学習方法と対比させることで、その優位性がより明確になります。


科学的視点からのイマージョンの有効性

学習と脳の関係を研究する神経科学では、イマージョンが学習に対する非常に強力な影響を及ぼすことが示されています。それは、イマージョンが情報を豊かなコンテキストの中に位置づけ、記憶を形成しやすくするためです。

たとえば、英単語の「apple(りんご)」を学ぶとします。果物屋さんで実際の「apple」(りんご)を見て、「これはappleです」と言われた場合、その単語はあなただけの記憶の中で単なる単語から具体的なイメージや経験、感触、匂いまでを含む豊かなコンテキストになります。このような体験は単に教科書から「apple = りんご」を覚えるよりも、より深い記憶と理解を形成します。

実際に経験したことは、単に教科書から読んだ情報よりも、はるかに強く脳に記憶されるわけです。イマージョン学習はこの「実際に経験すること」を擬似的に再現することを目標にしています。


イマージョンと従来の学習方法との対比

従来の学習方法と比較すると、イマージョンは情報を直感的に理解するための環境を提供します。

従来の学習法では、学習者は情報を記憶し、テストでその記憶を評価されます。

しかし、イマージョン学習では、学習者は実際の状況やコンテキストで新しい情報を適用することを求められます。これにより、情報をより深く理解し、新たな知識を実生活にどのように適用するかを立体的に学ぶことができます。


実践的なヒント:始める際に参考にしてほしいこと

イマージョン学習法は、英語を習得するための強力なツールです。しかし、その効果を最大限に引き出すには、戦略的なアプローチが必要です。以下に、日常生活でイマージョンを活用するための具体的なヒントと戦略をご紹介します。


イマージョン学習の規則

  • インプットが効果を発揮するまでには時間がかかることを覚悟する:英語のコミュニケーション能力はテストで計測できるものではないと思います。実際に外国人と会話をした時に、ある程度理解ができて自分が伝えたいことが言えているかどうかでわかります。なお、会話に備えるためにはまずは数千時間の英語のインプットが必要であることを覚悟した上で、イマージョン学習を始める必要があります。
  • 毎日しっかりと継続する:英語のイマージョンは散発的に行う学習法ではありません。一日の中で英語イマージョンに1〜3時間まで時間を割く必要があります。現代人は忙しいと思い込みがちですが、実際に1日を振り返ってみればきっと無駄な時間をインスタグラムやユーチューブに費やしていることを実感する場合が多くあるでしょう。
  • 理解できるインプット規則を厳守すること:イマージョンを始める多くの人は実際より自分の英語スキルを高く自己評価してしまい、視聴してから自分は何も理解できないと思ってしまい諦める傾向があります。ある程度内容を理解ができるコンテンツを視聴しないと、確かに何のためにもなりません。その「ある程度」を見極めることは少し難しいのですが、大枠の意味が分かるが少しチャレンジングであることを目指してコンテンツを選定すればいいかなと我々は思います。よって、その感覚に寄り添うまでコンテンツを探索する必要があります。
  • 上達したことを実感する機会を設ける:そして、多くのお客様とやりとりをして気づいた重要なポイントですが、以前視聴してあまり理解できなかったコンテンツを敢えて時間を設けてもう一度視聴する必要があります。なぜならば、再度視聴した時に前回より理解できる範囲が広がったことを実感して、大幅にモチベーションが上がるためです。

ユーチューブなどを活用したイマージョンの魅力

近年のテクノロジーの進歩により、イマージョン学習はより手軽に、そして効果的になりました。

移動時間や少しの空き時間にスマートフォンのアプリを利用して、英語のリスニングを行うことが可能になり、その国の文化ごと言語を吸収するための世界中のコンテンツを安価、もしくは無料で大量に取得することができるようになりました。ユーチューブ、ネットフリックスやAmazonプライムのアカウントさえあれば、あとは理解できるインプットを可能にするコンテンツを見つけるだけです。

これまで「留学」や「ワーキングホリデー」などで現地へ移り住まなければできないと考えられていたイマージョンが、擬似的にではありながらも、手軽に実行できるようになったため、言語習得の方法も時代とともに変化する必要が出てきており、イマージョン学習法は今だからこそ始めるべき最適な英語学習法と言えるでしょう。


イマージョンの具体例

ではどこから始めればいいのか?それぞれのライフスタイルにより、「いつ」や「頻度」等が異なります。4歳以下のお子さんが2人いるワーキングマザーと中学生のお子さん1人いる40代のサラリーマンの日々生活の構造が違うように、あなたは自分自身の生活のリズムに合ったイマージョンの構造を作る必要があります。なお、下記の参考タイムテーブルは「自律したお子さんを持つ40代の会社員」のペルソナを取り上げています。

  • 6時〜7時:起床し、シャワー等浴びる
  • 7時〜8時:朝ごはんを食べながら、自分に合った英語のレベル且つ内容が面白いと思えるユーチューブを視聴
  • 8時〜9時:通勤中に英語でユーチューブかポッドキャストを視聴
  • 9時〜12時半:仕事
  • 12時半〜13時半:お昼ご飯を食べながら、英語のコンテンツを視聴、あるいはアンキアプリを使って単語を勉強する
  • 13時半〜19時:仕事
  • 19時〜20時:帰宅中に英語でユーチューブ、ネットフリックスなどで英語のコンテンツを視聴
  • 20時〜22時:夜ご飯、家事など
  • 22時〜22時半:もう少しリラックスできるコンテンツを視聴(映画やドラマの一部など?)

つまり、普段あなたが日本語で視聴するコンテンツのことは可能な限り忘れて、それらを英語に切り替えるイメージです。もちろん最初は慣れるのに大変でしょうし、この方法は日々継続できないと意味がないので、継続できるレベルの努力をキープすることがポイントです。なので、「楽しく理解できる英語」と「理解が少し難しい英語」のバランスを取ることはとても重要なのです。

我々CHADSがもっと具体的なイマージョンのロードマップを提供していますので、もっと深く知りたい場合はCHADSの最強デジタルコース「CHADS スパルタ イマージョン | 近道に頼らない「攻め」の 英語ブートキャンプ
」をぜひチェックしてみてください。


イマージョンを一層解説する無料Q&A動画

最近、私たちは英語イマージョン学習法に関する非常に興味深いディスカッション動画を制作しました。この動画では、イマージョン学習法のスーパーエキスパートである「Matt VS Japan」とCHADSのニック兄さんが、イマージョン学習法について35分以上にわたり深く議論を交わしています。イマージョン学習をこれから始めようと考えている方から、既に始めている方まで、どんなレベルの学習者にも有益なヒントやコツが満載です。興味のある方は、この無料動画をぜひご覧になり、あなたの英語学習の進行に役立ててください。

アクセスリンク:CHADS x Matt VS Japan 英語イマージョン オーバービュー


まとめ

イマージョン学習法は英語を習得するための強力な道具です。実世界の状況で学ぶことにより、新しい情報をより深く理解し、それを適用する能力を強化できます。

英語を身につけるためにもっとも適していると考えられるイマージョン学習法には、一部課題もあります。しかし、正しいフレームワークやロードマップを持っていれば、これらの課題を乗り越えることは十分可能です。

私たちCHADSは、そのような戦略と準備を提供することを目指しています。提供する英語学習教材は、イマージョン学習を簡単に、そして楽しく行うための助けとなることを目指して設計されています。

従来の英語学習ではなく、多くの人が手軽にイマージョン学習法に挑戦できるようになった今だからこそ、しっかりとした方法論をベースに今すぐイマージョン学習を試してみることをお勧めします。


私たち「CHADS」とは?

私たちCHADSは、英語コミュニケーション習得ツールを提供するスタートアップ企業であり、第二言語として英語を習得のために必要な取り組み方を解説したビデオ学習コースや効率的な学習法を提供しています。

私たちのアプローチは、

  • イマージョン(英語のインプット法)
  • アウトプットのキャリブレーション(インプットとアウトプットのバランス)
  • ソーシャルダイナミクス(英語を使ったコミュニケーション法)

の3つの柱に基づいています。

私たちは英語が自分の思い描く生活のための効果的で実用的なツールとなるように、学問の枠を超えて言語を理解することを中心に取り組みます。

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