英語ができないけど上達したい人ほど外資系企業へ転職すべき理由と学習法

グローバルキャリア Jan 03, 2024

読了目安時間:12分

外資系企業へ転職するなら英語力が高くないとダメ? 働きながら話せるようになる?

結論から言うと、英語力ゼロでも外資系企業に転職して満足した人の成功体験は山ほどあります。英語ができないのに外資系に入社して後悔した、という記事もよく見かけますが、それは本人がそもそも「英語を話せるようになりたい」「英語を上達させたい」という意志を持っているかどうかで、外資系企業での体験は大きく変わってくるのではないかと思います。この記事では、今はまだ英語があまりできないけれど、英語のコミュニケーション力をもっと向上させたい、外資系企業でも働いてみたい、と考えている方に向けて、外資系で働き出すと英語力がとんでもないスピードで上達する理由と、働きながらどのように効率的に学習を進めていくかについてご紹介したいと思います。

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この記事の要点

  • 英語力と外資系転職:英語力がなくても外資系企業への転職は成功する例が多い。

  • 英語学習のメリット:外資系企業では日常的に英語イマージョンの環境が提供され、英語習得が加速する。

  • ソーシャルダイナミクスの理解:外資系で働くことで異文化間コミュニケーションの理解が深まる。

  • 文化違いの表現スキル:異文化の同僚に日本文化を説明することで異文化の人々とより平和に関わる力を得ることができる。

  • 海外出張や転勤の機会:海外出張や転勤は英語学習と職業的成長に役立つ。


目次

外資系企業で働く英語学習のメリット

英語コミュニケーションのハードルを克服するコツ

忙しくても効率的に英語学習できるおすすめテクニック

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まとめ

CHADSについて


外資系企業で働く英語学習のメリット


毎日英語漬けの環境(英語イマージョン)で実践的に学べる

ポイント

  • 英語漬け(英語イマージョン)の時間が一気に増える
  • 英語習得の優先度が圧倒的に高くなり、英語を深く早く吸収できる

多くの大人は、仕事、子育て、家事などで忙しく、英語学習に充てられる時間が限られていますが、当然ながら英語が必要な外資系企業に転職することで、英語の実践時間を大幅に増やすことができます。自分の生活環境を英語に切り替え、英語のインプットを大量に行う英語漬け環境での学習を英語イマージョン学習法と言いますが、この学習法は時間が長ければ長いほど効果が期待できます。生活サイクルの中でも仕事をしている時間は、8時間ほどとかなり長いため、それがそのまま英語イマージョン学習の時間になると考えると、英語学習者にとっては、かなり有益な時間になると言えます。

(この学習法に興味がある方は、イマージョン学習法について詳しく解説した記事をぜひご覧ください)

また、単なる英語学習時間の増加だけではなく、仕事という「責任」の要素が加わります。プライベートで英語を学ぶ場合とは異なり、伝えたいことが正確に理解されるかどうかが、自身のキャリアに影響を及ぼすため、英語学習の優先度が一気に高くなるのです。そして、そのような環境下から自然に生まれるプレッシャーは英語の吸収をより深く、速く進め、モチベーションの継続にも一役買うと言えるでしょう。


異文化を理解するための「ソーシャルダイナミクス」を直接経験し習得できる

ポイント

  • 現代人はソーシャルダイナミクスという概念についてリサーチする余裕がない
  • 単純に仕事場で他文化の人と接することによって自然とソーシャルダイナミクスについて学んでいく

ソーシャルダイナミクスとは、特定の文化の中で人々がコミュニケーションをとる際に無意識に取る言動を指します。例えば、日本人同士のコミュニケーションでは「空気を読む」ことや「上下関係を守る」ことが重視されます。一方で、アメリカ人は「思ったことを直接的に表現する」ことが一般的です。特に日本人とアメリカ人にとってこの概念は大きく異なるため、英語を完全にマスターしたい人にとって最大の挑戦と言えます。

ソーシャルダイナミクスは決して新しい概念ではありませんが、英語学習の中心的な要素として取り入れ始めたのは比較的最近のことで、私たちCHADSはこの分野での先駆者であると自負しています。ソーシャルダイナミクスを理解することは、英語圏の人々の行動や言動をより深く理解できるようになるということです。このスキルを身につけることで、言語を超えたコミュニケーション能力が磨かれ、職場での円滑なコミュニケーションが可能になるでしょう。

ソーシャルダイナミクスについての情報は簡単には得られません。アメリカの文化を深く理解するためには、エッセイや小説を読んだり、YouTubeのコンテンツやドラマで彼らの行動や言動を観察することが効果的です。しかし、仕事や英語学習に追われている中で、ソーシャルダイナミクスの研究に時間を割くのは難しいかもしれません。そういった意味で、外資系企業で働くことは、外国人の同僚と実際に接し、彼らの言動を観察しながら、自然にソーシャルダイナミクスを学んでいくことができる絶好の機会と言えます。


文化的な違いを言語で表現し解説するスキルを獲得できる

ポイント

  • 日本支店の立場について本社や海外の同僚に説明する機会が多い
  • 日本支店の立場を説明することによって、自分の文化、更に自分自身について考え直す機会にもなる

12年以上外資系企業で働いてきた私にとって、日本以外の同僚との仕事は非常に興味深い挑戦の一つです。多くの場合、「なぜ日本では〇〇が必要なのか」という質問に直面します。欧米人から見ると、日本の文化には不思議な点が多いと感じられることは皆さんもご存知だとは思いますが、実際に文化の違いに直面すると、話は別の次元になります。

私自身、日本の支店の立場を守るために本社に対して抗議した経験が何度かあります。たとえば、日本人にとって使い勝手が良くないウェブサイトのリリースを計画していた時や、コミュニケーション重視の日本文化でステイクホルダー間の整合性を図らずに厳しいタイムラインを設定された際に、日本側が期待される成果を出せない時などです。

自国の文化を外国人に論理的に説明することは、自分の文化、そしてある意味で自分自身について考え直す機会を与えます。これは非常に興味深いプロセスで、多くの人が感銘を受けることでしょう。少々大袈裟かもしれませんが、自国の文化を客観的に理解するプロセスを身に付けることで、異文化の人々とより平和に関わる力を得ることができると私は信じています。


海外出張や転勤の機会を活用してさらに実践を積むことができる

ポイント

  • 海外出張の機会が増え、現地で生の英語と異文化を経験
  • 成績が良ければ憧れの国への転勤のチャンスも生まれるかも知れません

会社、業界、ポジションによって異なりますが、外資系企業で働くと、一般的な企業よりも海外出張の機会が多くなる傾向にあります。海外でのセミナーや重要な会議への参加、新規事業のサポートなど、様々な形で海外に行く機会が生まれるかもしれません。海外出張は短期間かもしれませんが、英語でのコミュニケーション力やソーシャルダイナミクスを集中的に学ぶ貴重な経験になります。ぜひこのチャンスを活かしてほしいと思います。

私の経験では、外資系企業の日本支店では転勤が比較的少ない傾向にあることに気づきました。私が勤めた大手企業の海外支店で働く社員は、アメリカ、イタリア、オーストラリア、南米などの海外支店への転勤を積極的に希望する社員が多い傾向でした。しかし、日本支店の日本人社員は、あまり海外転勤へ手を挙げることは少なく、人事部にとっては大きな課題でした。外資系企業でリーダーになるためには、海外での経験を積み、多様な環境での活躍を示すことが非常に重要なので、ぜひ外資系企業へ転職を希望する方はチャレンジしていただきたいと思います。


英語コミュニケーションのハードルを克服するコツ


「何とかする」という強い意志を持つこと

ポイント

  • 外資系企業で働くということは、リアルな英語と直接向き合うということ
  • この挑戦に積極的に取り組む姿勢が何よりも重要です

外資系企業に入社すると、全てのコミュニケーションが英語になるわけではありませんが、間違いなく英語を使う機会は増えるでしょう。メールでのやり取りは比較的時間をかけて考えたり調整したりできるので、あまりプレッシャーを感じないかもしれません。しかし、オンラインや対面の会議では、実際の英語を使った本番が待っています。これは英会話教室のレッスンや日本人のために作られた英語学習コンテンツとは異なり、学習者用に調整されていないリアルな英語になります。多くの日本人が外資系企業で働く際、アメリカ人の同僚が話すリアル英語を理解するのが難しいと感じることが多いようです。この経験は、実際に使われている英語への挑戦と現実を知る貴重な機会となります。

ここで重要なのは「1週間で英語がペラペラになる」といった魔法のような方法はないということです。慣れるまでは以下の点が大切です。

  • 「何とかする」または「理解できるようになりたい」という強い意志を持つこと。
  • 自分のスケジュールに合った学習方法を計画すること(この点に関しては次のポイントで解説します)

はい、前述した通り、外資系企業で働くことは英語学習の観点から見ると簡単ではありません。しかし、このプレッシャーがストレスの原因でありながら、見方を変えれば英語力向上の大きな推進力にもなります。そのため、この「ストレス」をポジティブに捉え、自身の成長のための武器として受け入れることが重要です。

12年以上外資系企業で働いてきた私自身、最初は英語のコミュニケーション力が非常に低かったです。しかし、日々の努力により、「以前よりも思い出せる単語が増えた!」や「今回は自分の意思をうまく伝えることができた!」といった小さな成功体験がストレスを相殺し、喜びに変わりました。


家庭での英語学習の継続と努力

ポイント

  • 仕事環境による英語学習のみでは不十分自
  • 宅でも楽しく英語イマージョン学習を行うのがおすすめ

残念ながら、仕事環境だけで英語イマージョンを行えば十分という訳ではありせん。このようなアプローチを取ると、常に追いつめられた状態になり、ストレスが増大するだけです。より良いアプローチは、英語学習に対し自ら積極的になり、追われる状況から抜け出すことです。

外資系企業では個人の実績が重視され、仕事の成果によってキャリアが形成されます。したがって、自身の業務スキルを磨くことに加え、人間関係やネットワーク構築に役立つコミュニケーション能力の向上が必須です。

よって、家庭での英語学習の継続も不可欠となります。しかし、いわゆる伝統的かつ厳格な勉強方法である必要はありません。自宅でも楽しみながら英語イマージョン学習を行えばいいのです。英語イマージョン学習は、机に向かって「勉強」するというタイプの学習法とは異なり、生活の中でより楽しく、いつでもどこでも行える独学法です。感覚としては「勉強しなければ」という義務感ではなく、「〇〇を早く見たい」という楽しみを感じるアプローチになります。


忙しくても効率的に英語学習できるおすすめテクニック


デジタルツールをとことん活用して時間を短縮

ポイント

  • 便利なデジタルツールは日々多忙な英語学習者にもマスト!
  • デジタルツールの使い方を工夫して、効率よく英語学習しましょう

外資系企業で働きながら英語学習を行う場合、英語習得にもスピードが求められるので、便利なデジタルツールは積極的に活用しましょう。多くのツールが無料で利用可能で、以前は時間がかかっていた作業も今では短時間で完了できるようになりました。以下に具体的な例を挙げます。

Google スプレッドシート × MY単語帳
GoogleのスプレッドシートやExcelを使って、初めて読んだ、あるいは聞いた単語やフレーズを保存する場所を設けることで、自分だけのオリジナル単語帳を簡単に作成できます。

ChatGPT × 単語の意味&例文作成
ChatGPTに指示を出して、上記で出てきた覚えたい単語とその例文を付けた表を作成させることで、辞書を調べる時間を大幅に減らすことができます。

ChatGPT × 意味が似ている単語の違いを質問
近い意味の単語について、ChatGPTに解説を求める(例えば、日本語でいうと「提案」、「考案」、「立案」の違いを説明してくださいといったプロンプトになります)。微妙な違いや細かい質問など、参考書やネットで調べても答えが見つからない疑問もChatGPTに聞けば即回答が得られます。

AI ツール × 長い文章の発音
最近では単語はもちろん長い文章もほぼリアルな人間に近い正しい音で発音してくれるAIツールが登場しています。例えば、Naturalreaders.com(無料)など。自分で作成した英文を発音させることもできるので便利です。

私自身も英語だけでなく日本語も第二言語となるため、日々日本語学習を行っており、デジタルツールを頻繁に活用しています。、単語ついては、「単語」と名付けたGoogleシートを常に開いておき、出会った新しい単語をすぐにそこに記録していきます。重要なのは、すぐにその意味や定義を調べないことです。まずは仕事に集中しないといけませんので。そして1日が終わると、ChatGPTに各単語のひらがな、英訳、日本語の例文とその英訳を表にまとめるよう指示します。すると、すぐに全てが出力されるので、それをGoogleシートにコピペし、エクスポートしてAnkiにインポートします。詳しいやり方を下記で解説していきますね。


暗記アプリ「Anki」を最大限に活用する方法

ポイント

  • 単語量を増やすにはAnkiアプリが欠かせません
  • Ankiの活用で忙しくても毎日20分程度で単語を覚えられます

私たちCHADSは、SRS(Spaced Repetition System)理論に基づいて作られた記憶サポートソフトウェア、特にAnkiの利用をおすすめしています。日々最大20分をAnkiに費やすだけで、単語の記憶を確実に脳に焼き付けていくことができます。Ankiは一度購入すれば永続的に使用できるため、コストパフォーマンスも非常に高いので、ぜひダウンロードして、英語学習に取り入れてみてください。

以下は、Ankiの効果的な使用方法の具体例です:

  1. 常にExcelまたはGoogleスプレッドシートを開いておきます。
  2. シート名には作成日の日付を付けます(例:20240102)。
  3. 新しく出会った単語を各行に記録していきます。
  4. 単語が約30語に達したら、ChatGPTを開いて以下のプロンプトを指示します。
  5. 「表を作成してください。表の構成は次の通りです:列1:英語の単語、列2:和訳、列3:英語の例文、列4:列3の例文の和訳です。」
  6. その後、使用したい単語をプロンプトにコピー&ペーストします。
  7. ChatGPTが数分で表を作成するので、その表を元のシートにコピー&ペーストします。
  8. 文書に不自然な箇所がないか確認します。
  9. 最終確認が完了したら、CSVファイルとしてエクスポートします。
  10. そのCSVファイルを自分のAnkiにインポートします。
  11. インポートが完了したら、同じExcelに新しいシートを追加します。新しいシートの名前は作成日にします。今回の場合は「20240105」とします。
  12. 上記の手順を繰り返します。

Ankiのデフォルトフォーマットでは例文が表示されないことがあるので、お好みのテンプレートをインポートすることをおすすめします。


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まとめ

外資系企業と日系企業には、いくつかの違いがあります。インターネット上で両者を比較し、それぞれの長所と短所を詳細に説明している記事がたくさんあります。CHADSでは、英語学習という観点からこのテーマを掘り下げ、特に外資系企業での英語学習の利点を探求しました。一番のメリットは、英語学習の速度が格段に上がることです。

外資系での経験がなくても、ポジティブなマインドセットを持っていれば、仕事を通じて英語力を効果的に伸ばすことができます。人生は一度きり。外資系企業でのキャリアに少しでも興味があるなら、チャレンジしてみる価値はありますよ。80歳になって「あの時、外資系で働いてみればよかった」と後悔することがないようにしましょう。

外資系企業に転職したいと思う方は外資系の面接対策のフレームワークをCHADSでリリースしているので、ぜひ詳細をこちらよりチェックしてください:「世界を舞台に活躍するための グローバル転職戦略(eBook)」。


CHADSについて

私たちCHADSは、英語コミュニケーション習得ツールを提供するスタートアップ企業であり、第二言語として英語を習得のために必要な取り組み方を解説したビデオ学習コースや効率的な学習法を提供しています。

私たちは英語が自分の思い描く生活のための効果的で実用的なツールとなるように、学問の枠を超えて言語を理解することを中心に取り組みます。

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