面白い英語YouTubeが見つからない人へ|おすすめ欄を「英語化」する方法

インプット 2026.08.08

読了目安時間:18分

執筆:CHADSくん(CHADS共同創業者・トリリンガル)
最終更新:2026年8月8日

英語のYouTubeは、あまり面白くない。

そう感じたことはありませんか。

「英語学習 YouTube おすすめ」と検索して、紹介されているチャンネルをいくつか開いてみる。

英語の先生が文法を説明している。

ネイティブが日常英会話を教えている。

英語学習者向けに、ゆっくり話してくれている。

勉強にはなりそうです。

でも、日本語でYouTubeを開いた時のような、「これも見たい。次はこれも見たい」という感覚がない。

僕自身、最近ある経験をして、この原因の一つに気づきました。

ここしばらく、日本語のYouTubeを以前より多く見るようになりました。

最初は、おすすめ欄を見ても、それほど見たい動画がありませんでした。

ところが、偶然、元ヤクザの瓜田純士さんが登場するインタビュー動画を見つけました。

話が面白く、ストーリーテリングもうまい。

そこから似た動画を何本か見るようになりました。

すると今度は、丸山ゴンザレスさんのような、裏社会や危険な場所について取材するコンテンツも表示され始めました。

さらに関連するインタビュー、お笑い、Shortsへと広がっていきました。

一週間ほど、自分が本当に面白いと思う日本語コンテンツを普通に見ていただけです。

それなのに、気づけばおすすめ欄の大部分が、「自分が日本語で本当に見たい動画」になっていました。

Watch Laterには、以前より日本語の動画が増えていました。

そこで気づいたことがあります。

日本語のYouTubeに面白い動画がなかったのではありません。YouTubeが、「僕が日本語で何を面白いと思う人間なのか」を、まだ知らなかっただけでした。

そして、英語学習者にも、まったく同じことが起きています。

この記事では、「おすすめ英語YouTubeチャンネル20選」のようなリストを紹介することが目的ではありません。

自分が本当に見たい英語コンテンツをYouTube自身に探してもらえる状態を、どう作るか。

その仕組みと、具体的な方法を解説します。

この記事の要点

  • 日本語のおすすめ欄には、何年分もの視聴履歴があります。英語では同じ情報がないため、最初から同じ精度を期待できません。
  • 「英語だから見る」のではなく、「見たいものが、たまたま英語だった」という状態を目指します。
  • YouTubeは、視聴履歴、検索、視聴行動、登録、評価などから、あなたが好むテーマや動画の形式を学習します。
  • 一般的な「おすすめチャンネル一覧」は入口として使えますが、それを最終的なコンテンツ選びにする必要はありません。
  • 良いInputには、「興味」と「理解可能性」の両方が必要です。面白くても、ほとんど理解できないコンテンツを無理に見る必要はありません。
  • 最も難しいのは0→1、つまり最初の数本を見つけることです。そこを越えれば、YouTubeのおすすめ機能そのものを発見ツールとして使えます。

目次

  1. 英語YouTubeが面白くない、本当の理由
  2. 日本語のおすすめ欄には、何年もの「先行学習」がある
  3. 「英語だから見る」をやめる
  4. なぜ「面白い」が英語習得で重要なのか
  5. 面白ければ何でもいいわけではない
  6. YouTubeは、どうやってあなたの好みを学ぶのか
  7. 「おすすめチャンネル一覧」を使ってはいけないのか
  8. 英語YouTubeのおすすめ欄を育てる6ステップ
  9. Shortsはどう使うべきか
  10. 面白いけれど難しすぎる動画はどうする?
  11. 最初の「1本」を見つけるのが難しい人へ
  12. YouTubeだけで英語習得のすべてが完成するわけではない
  13. 英語YouTubeについてよくある質問
  14. まとめ
  15. 私たち「CHADS」とは?

英語YouTubeが面白くない、本当の理由

YouTubeを日本語で使うと、おすすめ欄には自分の好きなものが大量に表示されます。

サッカーが好きな人には、試合のハイライトだけではありません。

移籍情報、選手へのインタビュー、戦術解説、クラブの舞台裏、昔の名試合、特定のYouTuberの反応動画まで出てきます。

ファッションが好きな人なら、「ファッション」という大きなカテゴリーだけでは終わりません。

古着、ヴィンテージ、デザイナーズ、ストリート、スニーカー、服飾史など、もっと細かい好みまで反映されます。

YouTubeは、あなたが何年も使ってきた間に、こうした違いを少しずつ学んできました。

ところが、英語コンテンツになると、突然こう考えてしまいます。

「英語学習におすすめのYouTubeは何だろう?」

ここに問題があります。

あなたが日本語でYouTubeを楽しんでいる時、毎回「日本語コンテンツ おすすめ」と検索しているわけではありません。

自分が好きなテーマを見ています。

なのに英語だけは、言語そのものをジャンルにしてしまいます。

「英語」は、あなたの趣味ではありません。YouTubeを見る時に使われている言語です。

料理が好きなら、英語でも料理。

格闘技が好きなら、英語でも格闘技。

ゲームが好きなら、英語でもゲーム。

事件、経営、筋トレ、化粧品、歴史、車、お笑いが好きなら、その興味を英語の世界でも探す。

英語YouTubeを面白くする最初の考え方は、ここから始まります。


日本語のおすすめ欄には、何年もの「先行学習」がある

日本語と英語のおすすめ欄を、そのまま比較するのは公平ではありません。

日本語側には、大きなハンデがあります。

何年分ものデータがあるからです。

YouTubeは、あなたが過去に何を見たかだけではなく、どのような動画を選び、どのようなテーマや形式を好むかを、おすすめの材料として利用しています。

その結果、日本語のおすすめ欄は、かなり細かくあなたの趣味を理解しています。

一方、英語の動画をほとんど見たことがなければ、YouTubeには情報がありません。

サッカーが好きなのか。

サッカーの中でも戦術が好きなのか、選手の人生が好きなのか、移籍の噂が好きなのか。

20分のドキュメンタリーが好きなのか、2時間のポッドキャストが好きなのか。

真面目な解説が好きなのか、笑える動画が好きなのか。

英語については、まだ知らないのです。

日本語のYouTube 英語のYouTube
何年も視聴している 視聴履歴が少ない
細かい趣味まで学習されている 「英語を見る人」という情報しかない場合がある
好きな出演者や動画形式まで反映される 何を提案すべきか、まだ十分に分からない

つまり、英語圏に面白いコンテンツがないのではありません。

YouTubeが、あなたの「英語での趣味」をまだ知らない可能性があります。


「英語だから見る」をやめる

ここで、英語イマージョンの考え方を少し変えてみてください。

多くの学習者は、コンテンツをこう選びます。

「英語の勉強になるか?」

もちろん、難易度や学習効果を考えることは必要です。

しかし、それだけで選ぶと、英語を触る時間そのものが「勉強時間」になります。

30分見た。

今日はノルマ達成。

明日も頑張って30分見る。

これでは、毎回ある程度の意志力が必要です。

CHADSが目指したいのは、少し違います。

「英語だから見る」のではなく、「見たいものが、たまたま英語だった」という状態を作る。

動画の続きが気になる。

この人の話をもっと聞きたい。

新しい動画が公開されたから見たい。

関連動画も面白そうだからWatch Laterへ入れる。

こうなると、英語は「今日やるべき学習活動」ではなく、欲しい情報や娯楽にアクセスするための媒体になります。

これは、イマージョンを長期間続けるうえで非常に大きな違いです。


なぜ「面白い」が英語習得で重要なのか

英語習得では、英語を分析する時間だけではなく、意味のある英語を理解するInputが必要です。

会話、動画、ポッドキャスト、本などを通して、単語、表現、文法、音が実際の意味や文脈と結びついていきます。

ここで実務的に重要なのが、Inputの量です。

一つの動画を見れば英語が身につくわけではありません。

同じ単語や文法へ、違う文脈で何度も出会います。

聞き取れなかった音が、少しずつ聞き取れるようになります。

「この言い方、また出てきた」と気づく回数が増えます。

そのためには、長い期間、英語へ触れ続ける必要があります。

そして、ここで「興味」が効いてきます。

最も効率の良い動画でも、見なくなれば意味がない

仮に、言語的には非常に適した動画があるとします。

でも、内容にまったく興味がない。

毎回10分で飽きる。

一週間後には見なくなる。

それよりも、多少難しくても内容が面白く、毎日30分、1時間と自分から見たくなるコンテンツの方が、長期的には大量のInputを作れる場合があります。

さらに、面白いコンテンツでは注意が「英語そのもの」だけではなく、伝えられている意味へ向きます。

「この文は現在完了だ」と考えるためだけに聞くのではありません。

「この人、次に何を言うんだろう?」

その答えを知るために英語を聞きます。

英語が目的ではなく、意味へアクセスするための道具になります。

英語習得におけるInputの役割を詳しく読む


面白ければ何でもいいわけではない

ここで、一つ重要な注意があります。

「好きな動画なら、理解できなくても大量に見ればいい」という意味ではありません。

CHADSでは、Inputで重要な二つの条件を分けて考えます。

条件 意味
Interest 内容を知りたい、続きを見たいという興味がある。
Comprehensibility 少なくとも、何が話され、何が起きているのかをある程度理解できる。

分かりやすく言えば、良いイマージョン用コンテンツは、

「面白い」×「ある程度理解できる」

の両方を狙います。

100%理解する必要はありません。

知らない単語が出ても問題ありません。

しかし、ほぼ何も分からず、映像だけを眺めている状態を何時間も続ける必要もありません。

興味はそのままに、もう少し理解しやすいコンテンツへ移動すればいいのです。

自分のレベルに合った英語コンテンツの選び方を読む


YouTubeは、どうやってあなたの好みを学ぶのか

YouTubeのおすすめシステムは、単純に「この人は英語の動画を見たから、英語動画を増やそう」と動いているわけではありません。

YouTubeの公式説明では、おすすめを個人化するために、視聴履歴、検索履歴、チャンネル登録、高評価・低評価、「興味なし」などのフィードバックを含む複数の情報が使われています。

さらに、どのようなテーマや動画形式を好むのか、似た視聴傾向を持つ人がほかに何を楽しんでいるか、といった情報もおすすめへ利用されます。

ホーム画面では、特に視聴履歴が重要です。

一方、ある動画を見ている時の「次のおすすめ」では、現在見ている動画自体が大きな手がかりになります。

だから、一つの面白い動画を見つけた後に、関連動画をたどることには意味があります。

アルゴリズムを「騙す」必要はない

ここで重要なのは、YouTubeをハックしようとしないことです。

英語動画を50本クリックする。

見てもいないチャンネルへ大量に登録する。

興味のない動画へ高評価をつける。

それでは、あなたの本当の趣味について正しい情報を渡していません。

おすすめ欄を英語化するというより、「自分は英語で何を見ると喜ぶ人間なのか」をYouTubeに教える、と考えてください。

本当に面白ければ見る。

面白くなければ途中でやめる。

もっと見たいチャンネルなら登録する。

興味のないおすすめには、「興味なし」などの機能を使う。

普通のユーザーとして、正直に行動することが重要です。

YouTube側も、「何本見ればおすすめ欄が変わる」という固定された数字を公開しているわけではありません。

数時間で大きく変わる人もいれば、もっと時間がかかる場合もあります。

この記事の冒頭で紹介した「約一週間」は、僕自身の経験であり、全員に当てはまるルールではありません。


「おすすめチャンネル一覧」を使ってはいけないのか

ここまで読むと、一つ疑問が出てくると思います。

「じゃあ、人がおすすめした英語YouTube一覧は見ない方がいいの?」

いいえ。

問題は、リストそのものではありません。

他人のリストを、自分の完成されたおすすめ欄の代わりにしようとすることです。

たとえば「英語学習者におすすめのYouTube20選」には、英語学習チャンネル、ニュース、TED、料理、旅行などが並んでいるかもしれません。

そこには良いチャンネルもあります。

しかし、そのリストを作った人は、あなたが何に興味を持つかまでは知りません。

そのため、リストは0→1には使えます。

しかし、1→10、10→100まで他人に決めてもらう必要はありません。

他人のおすすめは「入口」として使う。そこから先は、自分の行動をもとにYouTubeへ探してもらう。

そして実は、この最初の0→1が一番難しい部分です。

日本語なら、自分の好きな芸人、番組、スポーツ選手、YouTuberをすでに知っています。

英語では、それに相当する人を知らない。

検索するための名前も知らない。

どんな検索語を入れれば、その世界へ入れるのかも分からない。

だから、最初だけは外部からの助けが非常に有効です。

ただし理想は、全員に同じ20チャンネルを渡すことではありません。

あなたが日本語で何を好きなのかを聞いて、英語での最初の入口を提案することです。

この考え方は、後ほど紹介する無料ツールにもつながります。


英語YouTubeのおすすめ欄を育てる6ステップ

ここからは、実際にどう始めるかを整理します。

STEP 1:いったん「英語」のことを忘れる

最初に考える質問は、

「英語で何を勉強したいですか?」

ではありません。

「日本語なら、YouTubeで何を見ていますか?」

です。

まず、3〜5個ほど書き出してみてください。

  • お笑い
  • 格闘技
  • 美容
  • ゲーム
  • 事件・ミステリー
  • サッカー
  • ファッション
  • 料理
  • 歴史
  • 経営
  • 旅行

できれば、もう一段階細かくします。

「ファッション」ではなく、「90年代のヴィンテージ」「メンズウェア」「スニーカー」。

「スポーツ」ではなく、「UFC」「トレイルランニング」「サッカーの戦術」。

「ビジネス」ではなく、「起業家インタビュー」「マーケティング」「企業買収」。

細かくするほど、あなたが本当に見たい世界へ近づきます。

STEP 2:最初の「Seed動画」を数本見つける

Seedとは「種」という意味です。

ここでは、YouTubeへ自分の趣味を伝え始めるための最初の動画を指します。

100個のチャンネルは必要ありません。

最初は、3つ程度の興味について、それぞれ2〜3本の動画が見つかれば十分です。

ただし、タイトルやサムネイルを見て、本当に少しでも見たいと思うものを選んでください。

「英語だから」という理由だけで選ばないことが重要です。

STEP 3:面白ければ見る。面白くなければやめる

これは、意外と重要です。

「英語学習だから、始めた動画は最後まで見ないといけない」と考える必要はありません。

つまらなければ、やめてください。

テーマが好きでも、そのYouTuberの話し方が好きではないことがあります。

動画のテンポが合わないこともあります。

反対に、面白ければ普通に最後まで見ます。

次の動画も見ます。

気に入ったチャンネルなら登録します。

この自然な行動そのものが、YouTubeへあなたの好みを伝えていきます。

STEP 4:一つ見つけたら「関連動画の沼」へ入る

最初の一本が当たったら、毎回Googleへ戻る必要はありません。

その動画の関連動画を見てください。

出演している別の人を調べる。

コラボ相手のチャンネルを見る。

インタビューされた人の名前で検索する。

同じテーマのドキュメンタリーを見る。

同じ動画を見ている人が、ほかに何を見ているのかをYouTubeに提案してもらいます。

ここで目指したいのは、

「良い英語学習チャンネルを一つ見つけた」

ではありません。

「気づいたら英語の動画を5本連続で見ていた」

です。

英語の「沼」に入れたら、大成功です。

STEP 5:違うものは、違うと教える

おすすめされた動画が、自分にはまったく興味がない場合もあります。

その場合、無理に開く必要はありません。

YouTubeには、「興味なし」や、特定のチャンネルをおすすめしないためのフィードバック機能があります。

こうした機能を使うことで、何が好きではないのかも伝えられます。

また、一時的な調べ物を大量にする時には、必要に応じて視聴・検索履歴を停止する方法もあります。

たとえば、故障した家電を直すために同じテーマの動画を20本見るとしても、それがあなたの長期的な趣味とは限りません。

ただし、神経質に管理する必要はありません。

目的は完璧なデータを作ることではなく、全体として自分の好みを伝えることです。

STEP 6:「100%英語」にしようとしない

おすすめ欄から日本語を追放する必要はありません。

日本語の動画を見たら失敗、ということでもありません。

YouTubeを開いた時に、

「英語の動画も普通に選択肢として並んでいる」

状態を作ればいいのです。

目標は、日本語を禁止することではありません。英語でも「自分が見たいもの」が自然に出てくる環境を作ることです。


Shortsはどう使うべきか

YouTube Shortsも、あなたの興味に合わせて個人化されます。

YouTubeの公式説明では、過去に楽しんだShortsやチャンネル、視聴するテーマ、視聴・検索履歴などが、Shortsのおすすめに利用されます。

表示されたShortを実際に見るのか、すぐ飛ばすのかといった反応も重要です。

そのため、英語の世界を発見する入口として、Shortsは使えます。

ただし、CHADSでは、ShortsだけをInputの中心にする必要はないと考えています。

数十秒の動画は、新しい人物、チャンネル、テーマを発見するには便利です。

一方、長い動画では、一つのテーマについてより長く英語を処理し、文脈の中で表現へ繰り返し出会えます。

おすすめは、Shortsで面白い人を発見したら、その人の通常動画やインタビュー、ポッドキャストへ移動することです。

Shortsを「発見装置」、長い動画を「滞在場所」として使う。

このくらいの感覚で十分です。


面白いけれど難しすぎる動画はどうする?

ここで多くの学習者が直面します。

「やっと興味がある動画を見つけた。でも、英語が難しすぎる。」

これは普通です。

ネイティブ向けコンテンツは、必ずしも英語学習者が理解しやすいように作られていません。

速い会話、スラング、専門用語、複数人が同時に話すポッドキャストなどは難しくなります。

ここでやってはいけないのは、

「理解できないけど、イマージョンだから我慢して2時間見る」

ことです。

興味を捨てる必要もありません。

同じ興味の中で、難易度を下げます。

たとえば、政治討論が難しすぎるなら、そのテーマを説明するニュース解説。

専門家同士の3時間のポッドキャストが難しいなら、同じ人物への編集されたインタビュー。

コメディが速すぎるなら、映像や状況から内容を推測しやすい番組。

専門知識がすでにあるテーマなら、背景知識が理解を助けることもあります。

難しすぎる時の考え方

「英語学習コンテンツへ戻る」ではなく、「同じ興味を保ったまま、理解しやすい形式へ移動する」と考えてください。

興味を維持できれば、そのテーマの語彙や背景知識が増え、以前は難しかったコンテンツへ後から戻れる可能性があります。


最初の「1本」を見つけるのが難しい人へ

ここまで、「他人がおすすめしたチャンネル一覧だけに頼らず、自分のおすすめ欄を育てよう」と説明してきました。

しかし、これは、

「最初から全部自分で探してください」

という意味ではありません。

むしろ、最も難しいのは最初です。

日本語なら、好きな芸人、YouTuber、番組、専門家を知っています。

英語では、名前を一人も知らない。

だから検索のしようがない。

これは、地図のない場所で「好きな店を探してください」と言われるようなものです。

そこでCHADSでは、最初の0→1を助けるための無料ツールを用意しました。

あなた向けの英語YouTubeを見つける

全員に同じ「おすすめ20選」を渡すツールではありません。

あなたが日本語で普段何を見ているのか、どんなテーマや動画形式が好きなのかをもとに、英語で試す最初の候補を見つけます。

ツールの目的は、おすすめを永遠に決めることではありません。

最初の数本を見つける。実際に見てみる。そこからYouTubeにあなたの好みを学んでもらう。

その最初の一歩を短くするためのツールです。

おすすめされた動画が合わなければ、見なくて構いません。

むしろ、それも重要な情報です。

一つでも「これは面白い」と思える動画が見つかれば、そこから関連チャンネル、出演者、テーマへ広げていけます。

ツールはスタート地点を提案します。その後のおすすめ欄を作るのは、あなた自身の本当の興味です。


YouTubeだけで英語習得のすべてが完成するわけではない

最後に、CHADSの考え方として重要な点を明確にしておきます。

この記事は、

「好きなYouTubeを大量に見ていれば、それだけですべての英語能力が完成する」

と主張しているわけではありません。

YouTubeは、特にInput環境を作るうえで非常に便利なツールです。

しかし、英語習得にはInput以外の要素もあります。

  • Foundations:発音、基礎文法、頻出語彙など、英語を理解するための土台。
  • Input:意味のある英語へ継続的に触れ、言語を文脈の中で獲得する。
  • Output Calibration:理解している英語を実際に使い、試し、修正し、必要な時に取り出せる状態へ調整する。
  • Social Dynamics:文化、感情、距離感、会話の流れを含め、人とのコミュニケーションを成立させる。

YouTubeのおすすめ欄を育てることは、この中のInputを生活に組み込みやすくする仕組みです。

それだけでも大きな価値があります。

なぜなら、多くの人にとってInputの最大の問題は、

「英語の動画が存在しない」

ことではなく、

「毎日見たいと思う英語の動画が、自分の生活の中に存在していない」

ことだからです。

YouTubeは英語習得法そのものではありません。大量の意味あるInputが自然に発生する「環境」を作るための道具です。

CHADSの英語習得ロードマップ全体を読む


英語YouTubeについてよくある質問

英語学習にYouTubeは効果がありますか?

YouTubeは、英語のInput量を増やすために非常に使いやすい媒体です。ただし、動画を再生しているだけで自動的に英語が習得できるわけではありません。内容をある程度理解でき、意味へ注意を向けながら継続的に触れられるコンテンツを選ぶことが重要です。

YouTubeのおすすめを英語ばかりにするにはどうすればいいですか?

英語動画を機械的に大量クリックするのではなく、自分が本当に興味を持つ英語動画を検索し、実際に視聴することから始めます。YouTubeは視聴履歴、検索履歴、登録、高評価・低評価、「興味なし」など複数の情報をおすすめに利用しています。英語100%を目指す必要はなく、英語でも見たい動画が自然に表示される状態を目指してください。

英語学習用YouTubeチャンネルを見るべきですか?

必要に応じて利用できます。文法、発音、語彙などを明示的に学ぶ目的では、学習者向けチャンネルが役立ちます。ただし、Inputのすべてを「英語について説明する動画」にする必要はありません。自分が本来興味を持っているテーマを英語で見る時間も作ることをおすすめします。

ネイティブ向けYouTubeが難しすぎます。

無理に見続ける必要はありません。同じテーマの中で、より理解しやすい動画を探してください。映像から内容を推測しやすい動画、すでに背景知識があるテーマ、構成が明確な解説、話者が一人のインタビューなどから始める方法があります。

英語字幕と日本語字幕はどちらを使うべきですか?

レベルと目的によって変わります。字幕は理解を助ける道具ですが、日本語字幕だけを読んで英語音声をほとんど処理していない状態になると、ListeningのInputとして得られるものは変わります。自分が内容を追える範囲で、英語音声へ注意を向けられる使い方を選んでください。

YouTube用に英語専用アカウントを作るべきですか?

必須ではありません。一つのアカウントでも、日本語と英語の両方について好みを学習させることはできます。ただし、英語コンテンツの発見を集中的に行いたい人は、別プロフィールや専用アカウントを使う方法もあります。重要なのは、管理を複雑にしすぎて続かなくならないことです。

おすすめ欄が変わるまで何日かかりますか?

固定された日数はありません。この記事で紹介した約一週間は筆者自身の経験です。YouTubeは「何本見れば変わる」といった公式の基準を公開していません。継続して自分の本当の興味に沿った動画を視聴することを優先してください。

おすすめYouTube一覧を見るのは意味がないですか?

意味はあります。特に、英語圏のクリエイターを一人も知らない状態から最初の候補を見つける時には役立ちます。ただし、そのリストだけを何か月も使うのではなく、気に入った動画を起点に関連動画や別のクリエイターへ広げ、自分専用のおすすめ欄を育てていくことをおすすめします。


まとめ:英語を「見るべきもの」から「見たいもの」へ変える

インターネットには、英語コンテンツが不足しているわけではありません。

問題は、多すぎることです。

YouTubeには毎日膨大な動画が存在します。

その中から、自分が面白いと思うものをゼロから探すのは大変です。

日本語なら、YouTubeが長い時間をかけてその仕事を代わりにしてくれています。

あなたが何を見たか。

何を検索したか。

何を選び、何を無視したか。

どんなチャンネルへ戻ってくるのか。

そうした情報が積み重なり、日本語のおすすめ欄が作られています。

英語でも、同じ環境を作れます。

ただし、最初から完璧なおすすめ欄はできません。

まず、自分が日本語で何を見ている人なのかを考える。

英語で同じ興味を探す。

最初の数本を見る。

面白いものだけを残す。

そこから関連動画へ入っていく。

YouTubeに、自分の「英語での趣味」を学んでもらう。

この流れです。

他人のおすすめリストを使うことにも問題はありません。

ただし、それをゴールにしない。

0→1を手伝ってもらい、1→100は自分の興味とYouTubeに任せる。

それが、この記事で伝えたい使い方です。

理想は、「今日も英語を30分やらなきゃ」とYouTubeを開くことではありません。「あの動画の続きが見たい」とYouTubeを開いたら、それが英語だったという状態です。

そこまで行けば、英語への接触時間を増やすために、毎回強い意志力を使う必要が減っていきます。

動画を見ます。

面白いから、もう一本見ます。

新しいチャンネルを見つけます。

Watch Laterへ保存します。

そして気づけば、英語を「勉強するため」にコンテンツを探していた状態から、

英語を使って、自分がもともと好きだった世界を楽しむ状態

へ変わります。

イマージョンを生活の一部へ変えるとは、こういうことでもあります。

最初の英語動画が見つからない場合

あなたが普段好きなテーマから、英語で試す最初の候補を見つける無料ツールを用意しています。

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私たち「CHADS」とは?

CHADSは、英語を試験科目として学ぶのではなく、実際の生活やコミュニケーションで使える言語として習得するためのデジタルプログラムを提供しています。

私たちは、第二言語習得研究と、複数言語を身につけてきた実践経験を、日本人の成人学習者が理解し、生活の中で実行できる形へ整理しています。

英語習得を、単語暗記、文法、英会話、YouTubeなど、独立したテクニックの集合としては考えません。

CHADSでは、英語習得を次の四つの領域から捉えます。

  • Foundations:発音、基礎文法、頻出語彙など、英語を理解するための土台を作ります。
  • Input:理解可能な英語へ継続的に触れ、意味、音、文法、使用文脈を獲得します。
  • Output Calibration:理解できる英語を取り出し、試し、修正し、必要な瞬間に使える状態へ調整します。
  • Social Dynamics:英語を使って人と関係を作り、文化、感情、距離感、会話の流れを含めてコミュニケーションを成立させます。

この記事で紹介したYouTubeの使い方は、その中でもInputを生活の中に自然に増やすための環境設計です。

英語学習そのものを趣味にする必要はありません。

すでに好きな趣味、人物、情報、物語へ、英語でもアクセスできるようになる。

その結果として英語に触れる量を増やし、英語を自分の生活の中で実際に使われる言語へ変えていくことを目指します。

CHADSのプログラム一覧を見る


この記事と他のCHADS記事の役割

この記事は、「毎日のInputとして、本当に見たい英語コンテンツが自然に見つかる環境」を作るための記事です。

英語習得全体や、Inputそのものの考え方は、次の記事で詳しく整理しています。


この記事で参照した主な資料

  • YouTube Help「YouTube のおすすめの仕組み」:視聴履歴、検索履歴、チャンネル登録、高評価・低評価、「興味なし」など、おすすめの個人化に使われる主なシグナル。
  • YouTube Help「YouTube のおすすめシステム」:視聴履歴、興味のあるテーマや形式、似た視聴者の行動などを使った個人化の考え方。
  • YouTube Help「おすすめ動画と検索結果を管理する」:視聴・検索履歴の管理、「興味なし」などのフィードバックによるおすすめ調整。
  • YouTube Help「YouTube Shortsの検索と発見」:Shortsにおける視聴履歴、テーマ、視聴行動などを使った個人化。
  • NationのFour Strands:Meaning-focused Input、Meaning-focused Output、Language-focused Learning、Fluency Developmentを区別して、バランスの取れた言語学習を考える枠組み。

YouTubeのおすすめシステムは継続的に変更されています。また、YouTubeは「何本視聴すればおすすめ欄が変わる」といった固定された基準を公開していません。本記事では、YouTubeが公式に説明している主なシグナルと、筆者自身の利用経験を分けて記載しています。

また、本記事は「興味のあるネイティブ向け動画を視聴するだけで、英語習得の全領域が自動的に完成する」と主張するものではありません。YouTubeは主にInput環境を作る手段として扱い、Foundations、Output Calibration、Social Dynamicsを含む英語習得全体とは区別しています。

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